今からタマヤスが提唱する人生のロードマップは、働きたくない人向けです。
このような生き方を日本人の3%以上がやっちゃうと、日本は確実に衰退します。
こういう生き方が許されるのは、クラスで1人までです。(今の日本の学校のクラスがだいたい何人構成なのかよく把握していませんが)
基本的に政府は国民に、暇さえあれば労働してもらうことを強く望んでいて、みなさんが自然とそうなるように政策という手綱を握っています。
これからの社会では、デジタルトランスフォーメーションやAI技術の導入などによって生産性が上がり、本業の労働時間が短縮されたら、労働者はその隙間時間を、シェアリングエコノミーへの登録など、新しいビジネスモデルを活用して埋め、結局はやっぱり一日中働くことで、経済を発展させることが期待されています。(と、タマヤスが勝手に考えているわけではなくて、昨日茂木さんがそういうことを語っているのを小耳に挟みましたので)
そういう流れが政策の後押しで作り出され、国の経済発展ムードが高まると、国民のドーパミンはドピュドピュと放出され「もっと消費してもっと稼いでもっと消費しよう!」となるだろうし、それは歓迎されるべきことだとは思います。(それによってさらに地球の温度が上がるとかそういう問題は、また別の賢い人が解決してくれるはずです)
でもタマヤスは、本業の労働時間がもし半分になったら、残りの時間は遊んでいたいです。
仕事終わりに余った時間を、バイクにまたがって、観光客を拾ってどこかに落とすことに使いたいとは、どうしても思えません。(自動運転の車が勝手に走っていって勝手に稼いでくれるなら良いですが)
そんなの当たり前だと感じるかもしれませんが、実際そういう状況になると、残り時間を遊べる人って、実は少数派です。
ほとんどの人は、労働時間が半分になったら、浮いた時間で別のお金稼ぎをするように動機づけられていて、それがほとんど自分の願いと重なって見分けがつかないほどまでに馴染んでいます。
ですから、大部分の人は、この生き方を聞いても刺さりませんし、刺さったら不味いとも思います。
でも、労働を通して消耗しか感じておらず、新しい生き方を探している少数の人もいらっしゃるでしょうから、ちょっとタマヤスの話を聞いてってください(o'ω`σ)σ
なぜ、自分の時間をめいっぱい労働時間に充てたいという動機が、ほとんど自分の願いと重なって見分けがつかないほど馴染んでいるのか?
それは、新しく欲しいモノが永遠と出てくるからです。
その最たるものが、今では時代遅れとなってきていますが、マイホームと新車です。
この2つを買うと、その人の人生の大半を労働に縛り付ける鎖となる動機が、自動的に出来上がります。
逆に言うならば、この2つを買わなければ、その人は自分の本当の願いに対して、かなりフリーになり得ます。
とは言え、たとえ家が3Dプリンタで激安で手に入るようになり、車はほとんどシェアして使う世の中が来たとしても、新しく手に入れたいステータスはきっと、株主を抱えて成長を続けざるを得ない優秀な企業たちが、どんどん生み出してくれます。
故にこの連鎖から逃れる方法は、自分の中のドーパミンが放出されるベクトルを、真逆に向けるしかありません。
「アレを手に入れたら私の人生きっと素敵になるだろうな~」
から
「コレを手放したら私の人生きっと素敵になるだろうな~」
にシフトするしか無いという意味です。
コレについて興味がある人は、こちらも併せてご覧ください。
どうやったらそういう価値観になれるかという話は最後に触れると致しましてここではひとまず横によけ、ここからタマヤスが提唱する人生アガリロードマップを、簡単3ステップに分けて解説いたします。
STEP1:毎月の生活費を15万円にする
この金額は、話を展開する上での一例として挙げただけですので、この金額の限りではありませんが、とにかくその世帯の生活にかかる費用を、極限まで絞り上げることが、タマヤス的には自由・人生アガリへの最短の抜け道だと考えています。
タマヤスは3人家族の自分の世帯状況では、月15万円稼げたらアガリだなと感じています。
夫婦共に、やりたければお金稼ぎをして、やりたいだけ家事・育児をしている状況で、どっちが稼ぐとかどっちが家事・育児を担当するとかいう取り決めはありません。
夫婦二人がかりで、月15万円稼げば良いという状況って、めちゃめちゃイージーだと思いませんか?
一人7.5万円ですよ?
時給1,000円のバイトで換算するなら、1日5時間から6時間働くとしたら週3日、1日3時間から4時間働くとしたら週5日出勤すればOKとなります。
時間を単純に切り売りする労働モデルはおすすめできませんが、とにかく毎月7.5万円程度稼ぐことは、誰にでもできるということはハッキリしていると思います。
でも、毎月7.5万円以上稼いでいる人の中で
「自分人生上がったな…!」
と感じている人ってなかなか居ないでしょうね。
毎月の生活費を削りまくる方法は、固定費を極限まで抑えて、日々の細かい無駄遣いをしないようにするしかありません。
これについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
節約を達成する究極のコツは、節約することにドーパミンが出るように価値観を変えることですが、これについては最後にお話します。
STEP2:生活防衛資金を180万円銀行に預ける
この180万円という数字もあくまで一例ですが、毎月の生活費の1年分を、銀行預金でキープしておきましょう。
15万円だった場合は、180万円あれば十分です。
心配な人は2年分でも良いですし、強気な人は半年分でも結構です。
このお金は、お守りのようなもので、基本的に使うためのものではありませんので、あなたの心が安定するラインを見極めて、そこをキープするように努めてください。
STEP3:残りのお金を全部投資に回す
”投資”というよりかは、”S&P500かACWIに連動する信託報酬の少ない投資信託に資金を投入する”と言ったほうが具体的で良いですね。
また、現状では”S&P500かACWIに連動する信託報酬の少ない投資信託”でおすすめは『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』か『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』です。
タマヤス的にはもう『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』に全振りが一番脳みそのメモリを投資に食われないから良いじゃんと思ってます。(タマヤスは投資に興味が無いからです)
その辺の詳しい話はこちらのページで解説しております。
すぐに始めた者勝ち!NISAで積立が超手堅い資産の増やし方だった
タマヤスはその理論の論証を完全に把握しているわけではありませんが、この世には、年間に必要な費用の25倍の資産を投資に回せば、その運用益だけで生きていけるという便利な『4%ルール』なるものが存在します。
4%というのは、S&P500の年平均成長率とアメリカのインフレ率を考慮に入れて導き出された数字らしいですが、この数字も、目安として使う程度に考えておいたら良いと思います。
何にせよS&P500という指数が表すアメリカ経済全体は、今後も力強く伸びていく事が予想されていますし、ましてや世界経済にまるごと投資する”全世界株式”の場合、世界が経済成長しさえすれば、自分のお金も増えていくことになりますので、これ以上鉄板の投資先はありません。(有史以来世界経済は常に発展の一途を辿っており、それが終わる時点はいつかは来ますが、それがこの50年100年で来る可能性は極めて低いです)
こういった投資信託にお金を放り込んでおけば、まぁ少なくとも年4%は切り崩しても良いという目安があるため、例えば資産が500万円あれば年20万円、1,000万円あれば年40万円、2,000万円あれば年80万円は追加の収入があるとみなしても、大きな誤算は起こらないと考えられます。
そうなると、投資が進めば進むほどに、毎年稼がないといけない金額はどんどん減っていくことになります。
例えば毎月15万円で生きている世帯が、資産1,500万円に到達すれば、ひと月で稼がないといけない金額は、ちょうど10万円になります。
10万円を夫婦二人で稼ぐとなると、1人あたま5万円にまで下がります。
ここまで来るともう、本当にお小遣い稼ぎでなんとかなる金額で、この世帯は、セミリタイア達成、サイドFIREしたと言えます。
あとはこの1,500万円の作り方だけです。
1,500万円作るのは大変な事ですが、1,500万円作ったらもうほとんど人生上がったようなもんだと思うと、強烈なモチベーションになりませんか?
もともと親から受け継いだ家に住んでいて、売れる人とかはめちゃめちゃ有利です。
タマヤスも、使わなくなった親族の家を売って1,000万円以上お金を作った口です。
1,000万円というお金は、1,000万円分のモノが買えるから便利なんじゃなくて、毎年40万円生み出してくれるから便利なんですよね。
そういう角度でお金を眺めるようになると、節約にドーパミンが出始めます。
まとめ:貯金180万円でセミリタイアして人生上がる抜け道
月々の生活費を15万円に落として、貯金を180万円残して、1,500万円投資に回す資産ができたら、あなたは自分の人生を謳歌することができるようになります。
夫婦で週に3日、4時間ずつ働くだけで、あとはお金のかからない趣味など、自分の好きな時間の使い方をしてください。
気候の良い朝や夕方には、一人で、あるいは家族で、あるいは夫婦水入らずで、お気に入りの場所に散歩に出かけてください。
毎日スーパーにみんなで行って、今日はコレを食べようアレを食べようとワイワイ楽しんでください。
月々の生活費を40万円に設定したまま、セミリタイアやFIREすることは至難の業です。
世の中のFIRE関連の記事は、年の生活費を400万円程度に設定していることが多いです。(だから1億円資産が必要というムリゲーな結論になります)
これは日本の世帯が必要としている生活費の中央値なんでしょうから仕方ないことですが、この当たり前のように設定されているデフォルト金額から遠く、できるだけ遠く逃れることが秘訣です。
導入部で、節約の極意は「自分の中のドーパミンが放出されるベクトルを、真逆に向けるしかない」と書きました。
ドーパミンとは、何か目標を達成した時、困難を克服した時のような、成功体験を通して分泌され、人の感情を高揚させますが、実は成功体験まで至らなくても、「この後に何か良いことが起きる」と期待できる時に大量に分泌される性質があります。
だから人は、家を買う時、車を買う時にドーパミンで頭がおかしくなってしまいます。
「このマイホームを買ったらその後の人生バラ色だ~!」
「この新車を買ったらその後の人生バラ色だ~!」
という期待だけで、何も達成していないのに幸せな気分になり、勢い余ってローンを組みます。(そして晴れて日本の優秀な労働力の一員に組み込まれます)
このベクトルが不味いです。
でも、今のあなたは、月々の生活費を15万円に落として、貯金を180万円残して、1,500万円投資に回す資産ができたら、以後自分の人生を謳歌することができるようになることを知っています。
「このマイホームを買わなければその後の人生バラ色だ~!」
「この新車を買わなければその後の人生バラ色だ~!」
というベクトルのドーパミンが出るようになります。
そして何ら”我慢している”という感覚無しに、むしろ”得している”という感覚の中で、安い賃貸物件や中古車で満足できるようになります。
その差額が余剰資金を生み、そのお金が自分から労働者としての鎖を取り払い、自由な時間を生むことを知っており、人生を謳歌できることに直結するとハッキリと見えているからです。
それがハッキリと解像度高く見えていないと、節約って苦行です。
理想の自分が見えていないダイエットとか、筋トレとかと一緒です。
まずはどこまで解像度高く理想の未来を思い描くかです。
15万円とか、180万円とか、1,500万円とか、わざわざ具体的な数字で指定したのはそのためです。
タマヤスの場合はそうというだけで、人それぞれ様々な状況があるでしょうから、ご自分の状況に見合った数字をはじき出してみてください。
それが、タマヤスが提唱する、人生上がる最短の抜け道です。
ただしこの道を行って良いのはクラスに1人まで。
みんなで行ったら日本が沈没します。
この日本は、マイホームと新車をローンで買って、そのツケを支払うために人生掛けてがむしゃらに働いてくれる人達の背中の上で成長していきます。
だからこの道を行く人は、日本を支える優秀な労働者に毎日感謝を忘れないようにして、楽しく歩きましょう。
貯金180万円でセミリタイアして人生上がる抜け道