じつはわたし、「元・お金が貯められない女」でした。
わたしには、毎月コツコツと貯金するなんてムリだ……ってずーっと思っていましたが、今は節約を楽しんでやれてます。むしろ、節約が生活のモチベーションになっているかも。
そのころからたったひとつ変わったのが、「贅沢するのが上手になったこと」。
お金を貯める大事なコツ、自分へのご褒美の考え方を紹介します。
自分へのご褒美は絶対あったほうがいい
わたしは、「自分へのご褒美」肯定派です。
がんばった見返りがあるって素敵じゃないですか。大人になってしまったら、よっぽどのことがない限り人からべた褒めしてもらえることなんかないし、自分をほめるのはとてもいいことだと思います!
誰しも、形はちがえど何かをご褒美にがんばっているのではないでしょうか。
「自分へのご褒美」を買い物の言い訳にするとお金は貯まらない
でも、それが本当の「自分へのご褒美」ならいいと思うんですが、大概は「買い物をする動機付け」でしかなかったりしませんか?
……わたしはそうでした(笑)
お金が貯められなかった社会人のころのわたしは、ボーナスが出るたびにデパコスを買いあさってました。MAC!THREE!愛してたぜ!!
その当時は、「これがわたしの原動力だ、がんばる理由だ」と本気で思ってました。買い物中だけ。
本当の自分へのご褒美って、「これがあるからがんばれた!」「あれのために今がんばる!」というものなんじゃないでしょうか。
買い物を正当化するなんちゃってご褒美は、買い物中や買ってすぐはものすごい快感ですがそれは持続しない気がします。次のボーナスがやってくるまで、「でもあのコスメがあるからわたしがんばれる!」とか思ったことは一度もないぜ!!
日常のなかの小さな贅沢に目を向ける・気づく
デパコスフリーク時代のわたしは、今よりもずっとほかのことでも贅沢をしていました。
- 仕事で疲れたら甘い飲み物やお菓子を買う
- 遅くなったら外食やおそうざい買う
- 会社のコーヒーサーバーを湯水のように使う
などなど……。
でも、そのころは、そういうことを贅沢だと思ったことがありませんでした。
なぜなら、みんなそんな感じだし、そうするのがふつうだと思っていたから。
それが最低限の暮らしだと思っていたから。
そしていっつも、「お金が足りない」「貯金ができない」と思ってました。今考えるとおいおいおいおい!って感じなんですけどね…。
自分の毎日が贅沢だと気付くだけで、自分へのご褒美は低コスト化できる
今のわたしの贅沢は、食後のあったかいお茶です。
お茶は、家で採れたハーブで作ったハーブティーだったり、柿の葉やヨモギ、スギナなどを乾燥させて作った野草茶だったり、スーパーで買った安い紅茶やいただきもののちょっといいお茶だったりと様々。ぜんぜんお金はかかっていません。
でも、デパコス買いまくってたときより、わたしは贅沢だなぁ、と思いながら日々暮らしています。
脳がマヒするような強い快感はないけれども、胸がじんわり沁みるようなしあわせ。
それは、温かいお風呂でも、きれいな景色でも、おいしいごはんでも、なんでもいいんです。だれとも比較しない、自分なりの贅沢を見つけること・気づくことができれば、お金をたくさん使わなくても、贅沢にしあわせに生きることができるんじゃないでしょうか。
あ、別にお金をかけた贅沢を否定しているわけではないです。それが本当に、がんばる原動力になっているのなら、それは立派な自分へのご褒美だと思います。むしろお金がいっぱいある人はぜひ使って経済を回してください。よろしくお願いします。
自分へのご褒美が日常のなかで見つからないときの対処法
そんなこと言ったって、毎日のなかで贅沢だと感じられる瞬間がない!という過去のわたしのような人もいるのでは。
そういうのって案外ただの思考のクセかもしれません。
長年毎日毎日やってきたことが当たり前に感じるのは普通のことです。ちょっとした考え方のコツしだいかも?
オーバーリアクションしてみる
声に出す必要はないので、心の中でオーバーに喜びや感想を表現してみるのも手です。
「フォーーーーーーッ!このッ!ただ焼いただけの肉wwwwシズル感がwwwwたまらんwwwwwww」
「アフゥお風呂適温すぎwwwwww」
「猫!かわいいよ!!!猫!!!!!!!!」
みたいな感じです。にやにやしながらだとなお良し。
脳ってけっこう単純だから、考えてみたこととか言ったことをすぐ真に受けるらしいよ!
人に宣言してみる
これ、案外有効な気がします。
家庭や職場で、「これがわたしの一日の楽しみなんだよね~」宣言をしてみる。
脳が「これがわたしの一日の楽しみなのか…」と思いこむうえ、あわよくば他人から「いいですね~」の一言もあるかもしれない。
言ったり言われたりしているうちにそれが本当になったりするんだよ。
贅沢があたりまえの消費社会に生きるわたしとあなたへ
この記事を見せたいのは、だれよりも過去の自分です。
だれも、教えてくれなかった。そういう情報を探すことができなかったし、今以外の生き方を知りませんでした。自分の周りにいる人と自分を比較してしか、自分のしあわせや充実を測れませんでした。
世間は「お金を貯めろ」「節約しろ」と言いつつ、それよりもお金を使わせるべく、 流行や新作や話題作をどんどんアピールしてくる。
それが本当に自分にとって必要なのか考える暇もないくらいに、わたしたちはいつも刺激されています。
でも、きっと今の生活の中にもたくさん贅沢やしあわせは転がっていて、あとはわたしたちがそれに気づくだけなんだと思うのです。そうすれば、節約はガマンの連続じゃなくて、楽しくなると思うんだ~。